小麦や大麦などの麦類に含まれるタンパク質グルテン。これを摂取することによって体調不良を起こすとアレルギー症状が報告されています。
その症状のひとつとして、薄毛の誘発というものがあるのです。
突然ですが、1日3食ラーメンを食べ続けたらハゲるので、食べるのを止めましょう。ピザやパスタでも同様のことが言えます。
実はラーメンやピザ、パスタの原料である小麦には、薄毛の原因になる物質がたくさん含まれているのです!
アメリカの循環器専門医ウィリアム・ディビスの著書「小麦は食べるな!」には、薄毛に関して以下のような内容の記述があります。
「ハゲ頭のパン屋さんが、パンを食べなくなって2ヶ月で髪が戻ってきた」
この記事では、小麦に含まれるグルテンとハゲ・薄毛の関係、グルテンフリーで育毛できるかについてを紹介していきます。
小麦に含まれるハゲの原因物質
グルテンアレルギーは、グルテン不耐症やグルテン過敏症などの一定量以上のグルテンを摂取することによって発生するアレルギー反応のことをいいます。
グルテンとは、小麦に含まれるタンパク質。
グリアジンとグルテニンというタンパク質が、水を介して結びつくことで作られる成分で、パンや麺類(うどんやパスタなど)のモチモチとした食感は、グルテンが作り出したものです。
グリアジン
グリアジンは食欲を引き起こす成分であり、味を追求した人類はグリアジンを豊富に含むように小麦の品種改良を進めてきました。
しかし、実はこのグリアジンこそ体調不良の原因物質。
品種改良の進んだ現代だからこそ生まれた、まったく新しいアレルギー症状こそ、グルテンアレルギーなのです。
グリアジン量を増やしたことによって、生地のノビが良くなり、コシのある美味しい麺が食べられるようになった一方で、食べ過ぎると薄毛が進行してしまうとは、人間はなんて因果なものを作り出してしまったのでしょうか。
まさに悪魔的食材と言えるでしょう。
グルテンアレルギー
グルテンアレルギーは小麦アレルギーとは別物で、専門家の間でも意見が分かれているのですが、最も大きな違いは症状の規模です。
小麦アレルギーは、小麦を摂取した段階でアナフィラキシーショックを起こし生命の危機を迎えるのですが、グルテンアレルギーの場合、その場で起こるのは体調不良程度で直ちに生命に影響はありません。
小麦グルテンアレルギーが薄毛に繋がる理由
グルテンアレルギーにもグルテン不耐症とグルテン過敏症など複数の種類があるのですが、起きる症状としては、ほぼ同様のものです。
グルテンアレルギーの症状
- 肌荒れや湿疹
- 関節の痛み
- めまいや下痢、便秘
- 疲れが抜けにくくなる
- うつ病と似たような症状
- 免疫システムの乱れ
グルテンを過剰に摂取することによって現れる症状
- 血糖値と血中脂質の上昇
- 依存症のような症状
薄毛を進行させる症状
- 肌荒れや湿疹
- 免疫システムの乱れ
- 血糖値と血中脂質の上昇
- 依存症のような症状
肌荒れや湿疹は、そのまま抜け毛の原因になりますし、免疫システムが乱れることで雑菌に対抗できなくなる場合も髪は抜けていきます。
血糖値と血中脂質が上昇すると血流が悪くなり頭皮に栄養が回らなくなるのも薄毛を助長することでしょう。
グルテンフリーで育毛生活のススメ
グルテンアレルギーによる薄毛を防ぐためには、グルテンフリー生活を送るのが一番です。
テニスの強豪、ノビス・ジョコビッチ選手は2010年にグルテン不耐症であることが発覚し、グルテンフリー生活を送ることによって世界一へと躍進しました。彼のグルテンフリー生活を参考にすれば、薄毛対策にもなるはずです。
グルテンフリーとは、小麦粉を含む食べ物を一切口にしないこと。
パンやパスタ、うどん、ラーメンの麺類(十割そばを除く、揚げ物の衣、ビール、発泡酒、麦焼酎も原料は小麦なので、徹底的に避けなければいけません。
さらにお好み焼きやたこ焼きなどの粉もの、餃子、シュウマイ、ワンタン、春巻など中華の皮がある料理など、とにかく小麦粉を使用する料理を避けるのです。
グルテンフリー育毛に成功した人の口コミ
- 週3回のラーメンをやめて2週間後には髪にコシが出てきた
- グルテンフリー生活から半年後、薄毛が改善された
このことから、程度の差はありますが、グルテンの過剰摂取状態を止めると直ぐに成果が現れ、普通に摂取している方は成果が現れるまでに時間がかかると分析できます。
失敗談
- やめられない
- ついお菓子を食べてしまう
小麦依存症に勝てないというケースが多く見られました。
お菓子やパン、麺類をいきなりやめてしまうと言うよりは、食べるにしても米粉を使用したものにするなど、無理しない程度に行うのがいいでしょう!
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