あなたは「緑茶を飲めば薄毛が治る」という話を聞いて信じることができますか?
緑茶が身体にいいのは聞いたと思いますが、緑茶は育毛にも能力を発揮できるというのです。
ただ飲むだけではなく、頭皮に塗るとさらに効果的という話まであるくらい。
しかし、「緑茶は薄毛に悪い」という説も存在しているようなのです。
お茶の3つの育毛効果
では先に「緑茶が薄毛にいい説」の方から説明していきましょう。
身体にいい緑茶特有の成分としてカテキンが有名ですが、まずはその効能からお話しします。
薄毛に効くカテキンの3つの効能は
- 体脂肪の燃焼
- 抗酸化作用
- 殺菌作用
体脂肪の燃焼
カテキンを摂取すると、消費エネルギー量が増加することが最近の研究で報告されています。
肥満動物の血中のカテキンが肝臓に取り込まれると、肝臓の脂質代謝が活発になり脂質の消費が増えるのです。
肝臓で脂質が燃焼されると、血中の中性脂肪の増加が抑制されます。
抗酸化作用
いわゆるアンチエイジングという奴です。
体内への細菌の侵入を防ぐ活性酸素ですが、増えすぎると体細胞を老化させる欠点もあります。
体内に増えすぎた活性酸素を除去する酵素には、亜鉛が使用されます。
亜鉛はタンパク質の生産に使用される栄養素ですから、減ると代謝が悪くなるのです。
亜鉛が減って最初に悪影響を受けるのは髪の毛です。
洗髪で殺菌作用
カテキンには殺菌作用があると言われています。
菌の出す毒素を中和、増殖する菌を破壊とその活躍はとどまることを知りません。
そんな殺菌作用を利用するために、お茶を頭皮に塗るという方法がとられています。
殺菌しすぎると逆効果に
ただ、これは諸刃の剣とも言えます。
頭皮に住む常在菌まで除去してしまったり、皮脂を必要以上に取り除いてしまう恐れがあるのです。
お茶の薄毛へのデメリット
薄毛に悪いという説の大きな根拠は、緑茶は身体を冷やすからということが挙げられます。
東洋医学では不発酵茶は身体を冷やすと言われています。
緑茶は発酵させていないお茶ですから、不発酵茶の条件に当てはまります。
では身体を冷やすと何が悪いのでしょうか?
カフェインで血管が収縮
収縮した血管では、栄養を効率的に供給できないでしょう。
また免疫機能も低下するため、傷や菌による影響を受けやすい状態になってしまいます。
緑茶が身体を冷やすと言われる要因はカフェインであると言われています。
適量ならメリットになる
ただし、カフェインの利尿作用は悪い面ばかりではありません。
薄毛の原因の一つ、ジヒドロテストステロンは汗や尿と一緒に排出されます。
つまり、利尿作用によりジヒドロテストステロンが排出されるのなら、それはある意味でデトックス効果があると言ってもいいでしょう。
カテキンを効率よく摂取するためには玉露
カテキンを効率的に摂取するには玉露よりも煎茶の方がいいです。
玉露は摘み取る20日前あたりから日光を遮って育てるためカテキンの量は少なくなります。
また、カフェイン量も煎茶よりも玉露の方が豊富なことから、薄毛対策として考えるのならば煎茶がオススメです。
カテキンは80度以上のお湯で溶け出しはじめるため、煎茶を飲むときは熱めのお湯でしっかりとカテキンを含ませてから飲むようにしましょう。