朝シャンをする人はハゲるという噂があります。
あなたは、いつもどのタイミングで髪を洗いますか?
仕事帰り、夕食の後、寝る直前……人によってあると思います。
実は朝シャン習慣には、頭皮を傷つけてしまうリスクがあるのです。
朝シャンとは?朝シャンの意味と男女べつの習慣がある人
朝シャンとは、1987年に登場した資生堂の「モーニングフレッシュ」というシャンプーのキャッチフレーズから生まれた流行語。
朝シャンをする人は暑い地域に多い
ここで、不動産情報メディア「at home VOX」の朝シャンに関するアンケート情報を見てみましょう。
「朝シャンをすることはありますか?」という質問に対し、「はい」という回答が多かった都道府県は沖縄県が1位、続いて栃木と山梨が同率2位、秋田、三重、岡山と続いていました。
平均回数も沖縄だけが全国で唯一、週2回以上ということで、割合、回数共に日本一ということでした。
朝シャンの習慣がある人(年代・男女別)
- 20代 男性:約50% 女性:約40%
- 30代 男性:約40% 女性:約30%
- 40代 男性:約40% 女性:約35%
この中で夜にシャンプーをしないという人
- 20代 男性:約40% 女性:約50%
- 30代 男性:約30% 女性:約35%
- 40代 男性:約20% 女性:約25%
女性は、どの年代でも男性よりも朝シャンの割合が少ないです、これは髪が長く朝に手入れをする時間を取るのが難しいことが原因だと言えるでしょう。
朝シャンがハゲる4つの理由
朝シャンがハゲるリスクを高めるとはいえ「毎日、朝シャンしてるけどフサフサだよ」という方が多いのも事実。
朝シャンで必要な皮脂まで洗い流してしまう
朝シャンをする理由の「ベタベタして気持ち悪いから」。これは、寝ている間に頭皮に分泌された皮脂が原因。
実際、脂性肌の方の朝の頭皮はベタベタして気持ちが悪いもの。夜にシャンプーをしていなければなおさらです。
頭皮の皮脂にはバリア的な役割がある
日中は乾燥や紫外線が頭皮を容赦なく襲ってきます。
乾燥で弱った頭皮にあたる紫外線は思っている以上に刺激が強く、気がついたら頭皮が赤く腫れているというケースも少なくありません。
紫外線の量は朝7時から急激に上昇
朝シャンで皮脂を完全に流してしまうと、頭皮はノーガード状態。
つまり、朝シャンで皮脂を洗い流してから外出するということは、戦場を丸腰で散歩するようなものなのです。
朝シャンのすすぎができず、シャンプーが残ってしまう
朝食を食べたり、髭を剃ったり、身支度したり……。朝は何かと忙しいもの。髪を洗うとなったらさらに時間がなくなってしまいます。
会社や学校に遅刻しないためには、とにかく急ぐしかありません。しかし、これが大変な事態を引き起こしてしまうのです。
シャンプーの石油系界面活性剤でハゲる
シャンプーの洗浄成分は界面活性剤といって頭皮に少なからず刺激になるもの。
髪を洗うときには、すぐに流してしまうため安全なのですが、そんな刺激物を頭皮の乗っけたまま1日を過ごすとまずいですよね。
朝シャンで皮脂の酸化と雑菌の繁殖
誰であっても頭皮には表皮常在菌が存在します。
この菌は、清潔な状態なら雑菌から守る役割があるのですが、酸化した皮脂が過剰にある状態だと痒みやニオイの原因になってしまう、諸刃の剣。
朝シャンの習慣というのは、この菌の2つの問題を誘発することになります。
寝てる間に皮脂が酸化する
問題は夜にシャンプーをしないで朝シャンだけという習慣の方に訪れます。
夜にシャンプーをしないと、朝までの間に頭皮の皮脂は次々に酸化しベタベタになっていきます。
菌達は活動を開始し、皮脂を分解します。
朝シャン後の外出で雑菌が繁殖
これは、朝シャンで常在菌を根こそぎ洗い流してしまうことで起こります。
朝シャンの習慣がある方は、雑菌から守ってくれるはずの常在菌を洗い流したまま外出するので、頭皮は常に雑菌に狙われるのです。
ダメージを与えるような菌が繁殖した日には、頭皮は湿疹を起こして抜け毛の原因になってしまうでしょう。
朝シャンで皮脂の過剰分泌
朝シャンをすると日中に皮脂が足りなくなりますが、身体は皮脂の分泌量を自動で増やしてくれます。
しかし、本来分泌しなくていい量の皮脂を分泌しだすと頭皮のベタ付きは増え、かゆみやニオイに悩まされるのです。
それを解決するために、シャンプーを増やすと、皮脂の分泌量も増えていく。むやみに皮脂を洗い流す事で、どんどん頭皮が不衛生になってしまうのです。
ハゲない朝シャンのやり方
朝シャンはハゲる原因を招くという話ですが、
「朝シャンをしないとスッキリした気持ちで朝を迎えられないんだ!」
という方もいるでしょう。
どうしても朝シャンしたいという方のために、朝シャンでハゲない方法を紹介します。
夜もシャンプーをする
1日の間に分泌した皮脂や、こびり付いたホコリ、発生した垢を落とさないでいることは、常在菌が暴れ回ったり雑菌が繁殖するネタになってしまいます。
寝る前にしっかりと洗い流すことで、清潔な頭皮になるので、夜もきちんと洗うようにして下さい。
やむを得ず夜に髪を洗わないまま寝てしまった場合、あなたの枕は雑菌まみれになっていることでしょう。
夜の間に枕にこびりついた皮脂や汚れをエサにし雑菌達が繁殖してエラい事になっている可能性もあります。
シャンプーを変える、もしくは朝はシャンプーをつけない(湯シャンのみ)
朝シャンが危ない理由として、「必要な皮脂まで洗い流してしまう」というものを紹介しました。
逆に言えば、「必要な皮脂を洗い流さない」のなら朝シャンしても問題ないのです。
シャンプーには、洗浄成分が強いものと弱いものがあります。強いものを使用した場合、皮脂は残らず洗い流されてしまいますが、アミノ酸シャンプーのように弱いものなら全てが流されるわけではありません。
高級アルコール系は刺激がキツイ!
市販されている多くのシャンプーは「高級アルコール系」の洗浄成分を使用しています。
シャンプーの成分表を見て「硫酸」の文字が並んでいるようなら、それは「高級アルコール系」のシャンプーなので、避けるようにしましょう。
泡をしっかりすすぎ、乾かす
いくら弱い洗浄成分を使用しても、それをつけたまま1日を過ごせば、やっぱり頭皮に負担です。時間がなくても、シャンプーをしっかりと洗い流す事が肝心なのです。
また、湿ったままの髪や頭皮は雑菌のターゲットになるためドライヤーで最後まで乾かすようにしましょう。
頭皮の乾燥が気になるという方は、タオルで拭いた後に保湿力が自慢の育毛剤を振り、それからドライヤーの「冷風」で乾かすと安心です。
毎日朝シャンをやらない
毎日朝シャンをしていると、皮脂の分泌量がだんだんと増えてしまいます。
皮脂の分泌量が増えると頭皮のベタ付きがホコリや雑菌を招き入れるので危険です。
朝シャンと薄毛の原因とハゲ対策まとめ:メリットもあるけど毎日の朝シャンは止めよう!
朝シャンではげる理由は
- 必要な皮脂まで洗い流してしまう
- すすぎができず、シャンプーが残ってしまう
- 皮脂の酸化と雑菌の繁殖
- 皮脂の過剰分泌
朝シャンでハゲる対策は
- 夜もシャンプーをする
- シャンプーをアミノ酸に変える、もしくは朝はシャンプーをつけない(湯シャンのみ)
- 泡をしっかりすすぎ、乾かす
- 毎日朝シャンをやらない
朝シャンは、正しく行えばハゲるリスクも少なくなります。
- 血行が良くなる
- 寝癖がなおる
- 寝汗で発生した雑菌を流せる
といったメリットまで存在します。