ヒオウギエキス
これを最初に見たときの感想は「強そう」だったことを覚えています。
ヒオウギエキスはイソフラボン、エストロゲンに近い効果が期待でき、頭皮を保湿し頭皮環境を改善、毛母細胞活性化のサポートをしてくれるのです。
ヒオウギはアヤメ科の植物のひとつなのですが、私は勝手に「秘奥義」と脳内変換。
なんかその方が効きそうですしね!
そんなヒオウギエキスが各育毛剤に引っ張りだこなのには理由があるのです。
この記事でははヒオウギエキスの育毛剤の効果、効能を詳しく解説します。
ヒオウギエキスの成分
葉っぱの形が檜の扇に似ていることから名付けられたのがヒオウギ(檜扇)です。
イソフラボンと聞くとひとつの化合物のように聞こえますが、実際はフラボン配糖体の総称なのです。
ちなみにイソフラボンは大豆に含まれていることが知られていますが、豆科の他にもアヤメ科、バラ科、クワ科、ヒユ科にも多く見られます。
アヤメ科のヒオウギにも多く含まれているのは当然ということですね!
イソフラボン
イソフラボンはエストロゲン様作用を持つことが知られています。
エストロゲンとは女性ホルモンのひとつ。
ヒアルロン酸やコラーゲンの働きを促進することから、美容に効果があると言われるホルモンです。
エストロゲン
イソフラボンの分子構造はエストロゲンと非常に似ているため、細胞にあるエストロゲン受容体(レセプター)と結合することができます。
その結果、エストロゲンと同様な作用を発揮することができるのです。
このように、植物由来でエストロゲンの様な作用を持つことから、イソフラボンは植物性エストロゲンと呼ばれることもあるのです。
ヒオウギエキスを塗布すると、乾燥した頭皮は潤いを取り戻し、髪が生えやすい環境を整うので、毛母細胞を活性化し発毛が促進される、というわけなんですね!
ヒオウギエキスの秘奥義とは!
そんなヒオウギエキスのもう一つの効果は、5αリダクターゼの生成抑制です。
男性型脱毛症AGAの原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)です。
悪玉男性ホルモンと呼ばれるDHTは、善玉男性ホルモンのテストステロンが5αリダクターゼによって変換されることで生み出されます。
つまり5αリダクターゼさえ生成されなければ、AGAは進行しないということになります。
ヒオウギエキスがあれば、テストステロンは本来のタンパク質生成の役割を果たすことになるため、抜けるはずの髪が太く健康になるというわけです!
コラーゲンを分解する酵素MMP-1が薄毛回復に効く理由
ヒオウギエキスの効能はまだあります。
その効能とは、MMP-1の生成を抑制することです。
MMP-1とは紫外線やタバコや排気ガスなどの環境ストレスの影響で生成が促進される酵素です。
これは体内のコラーゲンを分解してしまう分解酵素と呼ばれるもののひとつ。
コラーゲンは皮膚の真皮に存在するうるおい成分ですから、MMP-1が発生してしまうと頭皮のコラーゲンが分解されてしまい、老化が加速して抜け毛を引き起こしてしまうのです。
特に頭皮は紫外線を受けやすい部位です。
MMP-1の悪影響は、恐ろしいことに髪が抜ければ抜けるほど加速していくのです。
ヒオウギエキスはMMP-1の生成を抑制することで、薄毛の進行を遅らせる役割があるのです。
まとめ
- イソフラボンが頭皮の環境を整え発毛を促進
- 5αリダクターゼの生成を抑制し、AGAの原因を排除
- MMP-1の生成を抑制し、頭皮を老化から守る
以上、3つの効果がヒオウギエキスの力です。
髪を発毛させる様な攻めの効能ではなく、抜け毛を防いだり環境を整える守りの効能を持つのがヒオウギエキス。
発毛成分と共にヒオウギエキスが使用される育毛剤には注目したいところですね!
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